外壁リフォーム
1.外壁のリフォームはどの位の年数でやればいいの?
あなたの家はどんな種類の外壁が貼ってありますか?
外壁材には様々な種類がありますが、今新築されている家の外壁は約8割が「窯業系サイディング」と呼ばれる外壁材です。
【代表的な外壁材】
・窯業系サイディング
・金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)
・モルタル
・ALC
・タイル
・土塗り
・その他
窯業系サイディング始め、金属系サイディング、モルタル、ALCなどは、表面に塗装がされています。
塗装の表面を「塗膜」といいますが、その「塗膜」が劣化している状態の時がリフォーム時期となります。
あなたの家が建っている環境により違いますが、10年前後が外壁塗装の時期と言われています。
新築後10年位経過したら、一度外壁点検してみては?
ご自身で判断が難しいようであれば、塗装業者、ハウスメーカー、リフォーム業者などに点検を依頼してみるのも良いでしょう。
ほとんどの業者さんは、無料で点検してくれると思います。
2.外壁材の劣化ってどういうこと?
外壁材の劣化はどういった状態のことをいうのでしょうか?
画像と合わせて説明をしていきます。
2-1.チョーキング
外壁を指で撫でた時に、指先に「白い粉」が付いてしまった。
それをチョーキング(白亜化)と言います。
外壁材塗膜表面が、紫外線・熱・風雨によって劣化し「粉を吹く」状態を指します。
2-2.コケ・カビ
外壁に付着するコケやカビは一目瞭然ですね。
なぜコケやカビが外壁に生えてしまうのでしょうか?
コケ・カビは「条件」さえ揃ってしまえば生えてしまいます。
その条件の一つが、水分です。
外壁にコケ・カビが生えてしまうのは、外壁材が水分を吸い込んでしまっている可能性が高くなります。
2-3.クラック(ひび割れ)
読んで字の如く、ひび割れです。
外壁にひび割れが発生する大きな原因としては、
・外壁材の収縮によるもの
・振動によるもの(車両通行や地震など)
・施工不良によるもの
などが挙げられます。
ひび割れの幅によっては、そこから家の内部に雨水が入り込むので早急に補修が必要になります。
3.外壁リフォームの方法 3パターン
外壁リフォームの方法は3パターンに分けられます。
外壁の状態、予算に応じて決定した方が良いでしょう。
3-1.外壁塗装リフォーム
一番安価にできるリフォーム工事。
外壁材自体の劣化が少なく、仕上げの塗膜劣化を補修します。
基本的には全面塗装をするのが良いですね。
塗料には様々な種類があり、価格が高いほど性能が良いです。
【塗料の種類】
・アクリル系塗料
・ウレタン系塗料
・シリコン系塗料
・フッ素系塗料
・遮熱塗料
・光触媒塗料
上記に挙げた塗料は、下に行くほど性能と価格が上がります。
また、一色仕上げや複色仕上げなど選択しは多岐に渡りますので、外壁塗装リフォームを検討する際は迷いそうですね。
3-2.外壁張替えリフォーム
外壁張替えリフォームは、読んで字のごとく張替えです。
今張ってある外壁を剥いで、新しい外壁を張っていくリフォームになります。
家のイメージがガラッと変わりますね。
様々な外壁材を選ぶことができますので、今までの外壁とは全く違う外壁を選んでも良いでしょう。
外壁張替えの場合は一度外壁を剥ぐので、今の家の状態が確認することができます。
例えば、雨漏れしている個所があれば一目瞭然に発見できます。
また、防水シートを再施工する選択をすれば、雨漏れの心配が激減します。
リフォーム費用に余裕があれば、窓の入替、断熱材の入替、耐震補強工事などのリフォーム工事を検討してみましょう。
3-3.外壁重ね張り(カバーリング)リフォーム
外壁重ね張りとは、今張ってある外壁の上に新しい外壁を張るリフォームの事を言います。
メリットとしては、廃材が少なくなるという点。
2の外壁張替えだと、剥がした外壁材を産業廃棄物として処分しなければなりません。
外壁材の処分費用は、発注者(あなた)の負担になります。
その分リフォーム費用が高くなってしまいます。
外壁剥がす工期が必要ないので、外壁張替えに比べて工期(工事期間)が短く済みます。
家の規模にもよりますが、一般的な住宅であれば1週間程度短くなりますね。
4.外壁リフォームの3つのポイント
4-1.リフォーム材料は高性能なものを採用
外壁の塗装材料、外壁張替え材料を選ぶ場合は、高性能な材料を採用すると、後のメンテナンス費用や冷暖房費を節約することができ、長い目で見た場合に割安になる場合があります。
一般的に外壁リフォームサイクルは10年前後と言われていますが、高性能な材料を採用しリフォームすることによ15~20年に延ばすことができます。
外壁リフォーム塗料の一般的に使われている「ウレタン塗料」は耐用年数が7~10年(地域環境により異なります)ですが、1ランク上の「シリコン塗料」にすることで耐用年数が10~13年になります。
さらに1ランク上の「フッ素塗料」にした場合は、15~20年となりなります。
リフォーム予算、リフォーム材料、メンテナンスサイクルを比較検討しましょう。
4-2.ついでのリフォームを一緒にリフォーム
外壁リフォームの場合は普通、仮設足場を設置するので、屋根や雨どい、軒裏なども一緒にリフォームするようにしましょう。
屋根、雨どいなどのリフォームは、別の機会になんて考えてはいけません。
足場設置にも費用が掛かります。
一般的な仮設足場費用は、15~20万円かかり、意外とバカにならない金額です。
外壁リフォームで足場を組むなら、一緒に屋根や雨どい、軒裏などの外回りのリフォームをした方が足場代が一回分で済みお得になります。
仮設足場をかけるリフォームをする場合は、仮設足場が無いとできないリフォームを全てやってしまいましょう。
4-3.手抜き工事を見極める
リフォーム部位がどこであれ、手抜き工事をされたのではたまったものではありません。
例えば、外壁張替えリ、重ね張りリフォームの場合、外壁材ももちろん重要ですが、その下の「防水シート」の施工が最重要になります。
「防水シート」施工がきちんとされていないと、そこから雨水が侵入し、あなたの大切な家の寿命を短くしてしまいます。
外壁塗装リフォーム工事の流れは、
「高圧洗浄」 → 「下塗り」 → 「中塗り」 → 「上塗り」 → 「清掃」
と最低でも5工程で進みます。
建築業界で塗装工事は「水商売」と呼ばれていて、塗料を薄めたり、1つの工程を飛ばしたりするなど悪徳業者も存在しているのは事実です。
かといって、仮設足場に上ってリフォーム作業をずっと付きっ切りで監視している訳にはいきません。
リフォーム業者に、「施工記録をきちんと取っているか」「どういう工程で作業するのか」確認しましょう。
5.外壁リフォームのまとめ
1.外壁リフォームは、大体10年前後
2.外壁劣化状態をを知る
3.外壁リフォームは、「塗装」、「張替え」、「重ね張り」の3パターン
4.材料はなるべく高性能な物を採用
5.足場が必要な工事を一緒にやる
6、手抜き工事を見極める
外壁リフォームを失敗させないためには、信頼できる施工業者の選定と入念な打ち合わせが必要です。
悪質な施工業者につかまらないように気を付けましょう。